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汝、鷹の爪を継がんとせし人ならば、真に刻んだ志を示せ。 汝、鷹の羽を宿さんとせし人ならば、誠に猛る理想を示せ。 証明せよ。汝、雛鳥に非ず。頂上たる蒼穹を翔べ。
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【企画】けもみみ双月抄

※心に疲れた日のうたた寝の産物。
  帰ったらもうちょっと整理してらくがきする。
  とても気まぐれにシリーズってみる。


・・・大昔、この世界は空の国と海の国、大地の国に分かれておってな・・・

・・・空の国と海の国は、五〇年間ずっと戦いあっておった・・・

・・・五〇年前、空の国は海の国に敗れ去り、空の国の長は死んで海の中に沈んだ・・・

・・・海に融けた空の国の長の紅い、紅い血は海と大地の水の源を枯れさせてしまったのじゃ・・・

・・・それから空の国のあやかしは居場所をなくしてしまっての・・・

・・・ところが、それから五〇年。海の国の龍神様の童子は、海底火山の縁で大きなたまごを見つけての・・・

・・・生まれたのは空の国の長と同じ、紅い紅い羽根の鷹の雛だったそうじゃ・・・





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 鷹神族は成獣になる為に、血族の親の爪を煎じて飲まねばならぬ。
 だが、海の中で育った鷹神の雛はそれも叶わず、オスもメスも区別のつかない幼獣のまま。
 成獣になるには愛しい者を喰らって、自らの眷属とし、血族の爪の代わりにしなければならない。
 成獣にならなければ、本来、海の上で暮らすはずの雛はいずれ早死にしてしまうだろう。
 成獣にならなければ、オスにもメスにもなれず、仔も作れずに、鷹は絶滅するだろう。
 けれども、空の国の民である蓮は、自分の血が恩人の娘を苦しめているのを知っていた。
 己が死ねば、きっとこの国は救われるのだと知っていた。
 小さな翼で飛べないまま、海に沈んだ濡れ羽の鳥のまま、幼獣として一生を終えるのだと幼い心に決めたのだ。
 呪いの雛に、愛することは許されても、愛されることは許されない。



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 オスしかいない男の鬼族は人間の娘を攫って孕ませ、子供は母の腹を食い破って産まれる。
 メスしかいない女の鬼族は人間の血肉を喰らって、やや仔を孕む器官を体に作り、別の種族のオスと番う。
 しかし、里の人間を襲う時代を過ぎて御山に隠れ住む鬼女。たまに手に入る供物の死人の血肉以外は、食べられない。なので代わりになったのが柘榴の実と山の湧水から造る酒だった。
 ところが天良の御山に生まれた鬼姫さん。大層、優しい気性の持ち主で供物の血肉は食べられず、鬼のくせに下戸であり山水の酒も呑めないままで、柘榴の実より林檎の実を好んで食べた。
 生まれてやや仔を孕む年頃になっても、体は幼い幼獣のまま。鬼姫さんの将来を心配した天良山の鬼婆様は、三つの約束をしてこの孫娘を里の稲荷に預けることにした。

「一つ、呑める酒を見つけてくること。
 一つ、成獣になって仔を孕める器官(子宮)を作ってくること。
 一つ、番いを見つけてやや仔を孕んでくること。
 約束を果たすまで、御山の上へ帰って来ることなかれ。」

 はてさて、御山の故郷を旅立った鬼姫さん。どうなってしまうのやらば。


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 けもみみのばっちゃは割と適当かついい加減。





・・・っていう妄想垂れ流し^q^
 
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