×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
汝、鷹の爪を継がんとせし人ならば、真に刻んだ志を示せ。
汝、鷹の羽を宿さんとせし人ならば、誠に猛る理想を示せ。
証明せよ。汝、雛鳥に非ず。頂上たる蒼穹を翔べ。
| |
※心に疲れた日のうたた寝の産物。 帰ったらもうちょっと整理してらくがきする。 とても気まぐれにシリーズってみる。 ・・・大昔、この世界は空の国と海の国、大地の国に分かれておってな・・・ ・・・空の国と海の国は、五〇年間ずっと戦いあっておった・・・ ・・・五〇年前、空の国は海の国に敗れ去り、空の国の長は死んで海の中に沈んだ・・・ ・・・海に融けた空の国の長の紅い、紅い血は海と大地の水の源を枯れさせてしまったのじゃ・・・ ・・・それから空の国のあやかしは居場所をなくしてしまっての・・・ ・・・ところが、それから五〇年。海の国の龍神様の童子は、海底火山の縁で大きなたまごを見つけての・・・ ・・・生まれたのは空の国の長と同じ、紅い紅い羽根の鷹の雛だったそうじゃ・・・ 鷹神族は成獣になる為に、血族の親の爪を煎じて飲まねばならぬ。 だが、海の中で育った鷹神の雛はそれも叶わず、オスもメスも区別のつかない幼獣のまま。 成獣になるには愛しい者を喰らって、自らの眷属とし、血族の爪の代わりにしなければならない。 成獣にならなければ、本来、海の上で暮らすはずの雛はいずれ早死にしてしまうだろう。 成獣にならなければ、オスにもメスにもなれず、仔も作れずに、鷹は絶滅するだろう。 けれども、空の国の民である蓮は、自分の血が恩人の娘を苦しめているのを知っていた。 己が死ねば、きっとこの国は救われるのだと知っていた。 小さな翼で飛べないまま、海に沈んだ濡れ羽の鳥のまま、幼獣として一生を終えるのだと幼い心に決めたのだ。 呪いの雛に、愛することは許されても、愛されることは許されない。 オスしかいない男の鬼族は人間の娘を攫って孕ませ、子供は母の腹を食い破って産まれる。 メスしかいない女の鬼族は人間の血肉を喰らって、やや仔を孕む器官を体に作り、別の種族のオスと番う。 しかし、里の人間を襲う時代を過ぎて御山に隠れ住む鬼女。たまに手に入る供物の死人の血肉以外は、食べられない。なので代わりになったのが柘榴の実と山の湧水から造る酒だった。 ところが天良の御山に生まれた鬼姫さん。大層、優しい気性の持ち主で供物の血肉は食べられず、鬼のくせに下戸であり山水の酒も呑めないままで、柘榴の実より林檎の実を好んで食べた。 生まれてやや仔を孕む年頃になっても、体は幼い幼獣のまま。鬼姫さんの将来を心配した天良山の鬼婆様は、三つの約束をしてこの孫娘を里の稲荷に預けることにした。 「一つ、呑める酒を見つけてくること。 一つ、成獣になって仔を孕める器官(子宮)を作ってくること。 一つ、番いを見つけてやや仔を孕んでくること。 約束を果たすまで、御山の上へ帰って来ることなかれ。」 はてさて、御山の故郷を旅立った鬼姫さん。どうなってしまうのやらば。 けもみみのばっちゃは割と適当かついい加減。 ・・・っていう妄想垂れ流し^q^ PR コメントを投稿する
<<華にもなれない、鳥にもなれない | ブログトップ | らくがき。弐>> | カレンダー
カテゴリー
目次
鷹羽全章
鷹羽全章:初章【武鎧聖】 《若鷹、美高の地にて敗戦を知る》 《鷹爪暗殺》 鷹羽全章:初章【天良舞】 鷹羽全章:本章【天武蓮】 壱 弐 参 終 《鷹雛、後宮の催事にて歌を紡ぐ》 前 中 後 花 鷹羽全章:後章【天武紫音】 Ren × Kanon きみのこえ。 たりないのはひとつだけ。 決断のentrance(習作) 華歌残照 1 2 3 4 花 武神の姫の恨み唄 壱 弐 Sellria × Karla an evening calm The HAWK Soldiers Restoration_~沈黙の空~ 1 咎を抱えた鷹の雛。 鷹羽Au revoir →解釈付き 華にもなれない、鳥にもなれない The Moon of the Witch 孤独な生きもの prologue 1 2 3 4 5 6 zero 年貢は硝子の棺のその中に 前 中 後 漫画 たとえばこんなきょうだいげんか 蓮と華に纏わる唄・序 らくがき らくがき。壱 らくがき。弐 らくがき。参 【デザイン】紅鷹 外伝 人よりは悪魔に近く、悪魔よりは人に近く 花籠の庭に鷹は囀る 最新コメント
[01/21 梧香月]
[01/21 小春]
[12/30 梧香月]
[12/30 小春]
[12/30 梧香月]
最新記事
(08/29)
(07/20)
(07/01)
(06/24)
(06/21) 最新トラックバック
プロフィール
HN:
梧香月
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(08/16)
(08/17)
(08/21)
(08/24)
(09/16) |