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汝、鷹の爪を継がんとせし人ならば、真に刻んだ志を示せ。 汝、鷹の羽を宿さんとせし人ならば、誠に猛る理想を示せ。 証明せよ。汝、雛鳥に非ず。頂上たる蒼穹を翔べ。
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鷹羽全章:初章【武鎧聖】

鷹羽全章一代にして冷泉帝護廷十臣将『飛鷹』の礎を築いた天武家初代当主・天武蓮(享年86歳、改名以前の名は武鎧蓮)に纏わる逸話を後世にて収めたもの。祖となった武鎧家先代『鷹爪』の失脚という逆境より、一代にして名を挙げた功績から、沙羅では鷹を不死鳥と語ることもある。沙羅の変動の時代を生き残り、新しき名を今に残した武人を讃える書として、今代の武家の子の教書となっている。

というエセ教本の中から、前進となりました武鎧聖の項を持って参りました。
年数や年齢、結構適当にしてしまっているので、ここはこうのはず、とか突っ込んでやってください^^



武鎧聖(ぶがい ひじり)
(天麗十五年~天麗四十六年、享年三十一)

 沙羅変革初期、五ッ瀬の祈祷師を祖とする武鎧氏の武将。武鎧礼(ぶがい れい)の次男。兄は武鎧司(ぶがい つかさ)。後の『飛鷹』軍の前進となった護廷十臣軍『鷹爪』の大将。次男の身ながら兄である武鎧司を討ち果たした後に、没落寸前の武鎧の家督を継承。伽羅国軍との諍いや地方蛮族討伐の他、同盟国カルミノとの国交にも携わった。覇道と明瞭を説き、皇族府、帝、護廷軍の権威分立と民衆平等化を志したが、天麗四十六年の春、元・幻狐軍の武将浅葉藤一郎の凶刃の前に暗殺された。


【少年期】
 当時の武鎧家は今に名を残すような武家ではなかったとされる。祈祷師としての血も薄れ、武家でありながらも軍内に目立った実績もなく、没落寸前だったとされる。
 聖の兄である武鎧司は武家の子ながら武芸に興味はなく、歌や茶会を好む人物であったが、嗜好と反して権力欲の強い人間であった。対して聖は武芸を好む奔放な性格であり、自らの傅役に浪人(後に『鷹爪』軍副将を務めた浅葉恭二郎)に据える、生家の持っていた茶畑にて小火を起こす(後に実父が不法の薬物を栽培していた為の行動であると判明)など、型破りな行いの目立つ少年期であったとされる。
 兄弟仲は不仲であったというが、生涯埋まることのなかった亀裂が生じたのは司が元服を迎えた祝いの席でのことであった。膳を口にした聖は意識不明に陥り、生死の境を彷徨った。後の裁定の議にて、司の命による暗殺未遂と明らかにされたが、彼らの両親と一族はこの事実を隠蔽。台盤所の支度人に冤罪を着せた後に処刑した。

 

 この一件から聖は一族に期待を寄せることを止め、兄を退けて、武鎧家を継ぐ意志を持ち始める。尚、一説では、このときの後遺症で生涯、片眼が弱視だったと言われている。
 翌年春。一族の反感を押し切る形で『黄竜』軍の隊士として入隊。一武家を総べる為に力を蓄える。


【青年期】
 天麗三十年四月。響灘の乱にて、伽羅国を背後にした蛮族一軍を数騎で討伐。地形と火薬を用いた戦術と武勇を讃えられた聖は、黄竜軍大将並びに当時の春宮より大きな後ろ盾を得る。
 しかし、その年の冬。鷹狩の宴にて、兄・司の刺客により三度目の暗殺未遂に合う。その年まで二度に渡る実兄の暗殺未遂を慈悲に不問としていた聖も、事態を重く受け止め、複数の証拠と共に兄の行った脱税と薬物に置ける不始末を御所側へと申告。正式な処罰命令が下ると、兄の居していた清秋の別宅を奇襲した。兄・司は父・礼もろとも孤島へ流刑。母は春日井の地へと追放され、以後、生涯会うことはなかったという。

 

 翌年春。十六歳にして武鎧家の当主を襲名。同時に『黄竜』軍内にて二番隊副隊長の命を賜る。
 だが、この半ば強引な家督相続に、親戚一族からは不満の声が絶えなかったとされる。一族の目を逃れるように、聖は武鎧の生家を武家屋敷の片隅から紀不袮付近に遷移。その後、血族との溝が埋まることはなく、皮肉にもこの華々しいはずの襲名は、後々に悲劇を招いてしまう。


【鷹爪軍立軍】
 十八歳のとき、『黄竜』一番隊隊長を拝命。同時に同盟国カルミノへの一年間の親善大使としての役目を賜り、渡海。同盟国カルミノの地にて歓迎を受けた際に、宮廷音楽士として接待に参上したオルヒデ=メイヒェン嬢(後の蘭姫)と出会う。聖は一目で彼女を見初めるが、代々の音楽家であったメイヒェン家は婚姻の申し出を拒否。親善大使を務めた1年の間に、度々同盟国内で功績を挙げ、カルミノ国王に気に入られたことからメイヒェン家との婚姻関係を結ぶ。
 以後、オルヒデは蘭姫として武鎧の家に嫁ぐこととなる。夫婦仲は良好であったとされるが、元が芸術家であったメイヒェン家と武将気質である武鎧家の仲はあまり友好でなかったと見られる。聖、蘭姫の死後は殆ど断絶状態にあったという。
 一説では、聖の半ば強引な駆け落ちではなかったかという説もあるが、明らかにはされていない。メイヒェン家はこの後、一時的に栄華を誇ったものの、没落の一途を辿ることとなった。

 

 翌年夏には正妻蘭姫との間に第一子が誕生。待望の嫡子であった。この長男が後に不死鳥の異名を上げた天武連(当時の名は武鎧連)である。
 お産当初、奥方である蘭姫は公家方の茶会に出席。何かと騒乱の絶えない聖を疎ましく思う公家一派であったが、嫡子の産声に驚いて舞踊中に舞台より転げ落ちたという逸話が残されている。まさに産まれながらの反骨の雛であった。

 

 さらに翌年、悲願であった護廷十臣『鷹爪』軍を立軍。武鎧の時の春宮の後ろ盾にて武鎧は短い繁栄期を迎える。後世に名を遺した護廷十臣の中ではおよそ十年という短い寿命であったが、革命期の前進を生きた一臣として現在まで讃えられている。


【鷹爪大将暗殺】
 その後、聖は正妻蘭姫との間に姫を一人設けるが、幼年期に亡くなった為か詳細な資料は残されていない。
 『鷹爪』軍は大将に武鎧聖、副将に浅葉恭二郎、参謀に時石八束、伍長に浪崎晃、一番隊隊長に月森靜を迎え、地方蛮族討伐、伽羅軍との小競り合いにて活躍し、剛毅豪胆、必ずしも忠義に嵌らない『鷹』の気性を世に馳せた。
 一方で出先であった黄竜、また黄竜と縁の深かった青龍大将海神家と親睦を結んでおり、特に当時の大将海神龍牙とは親友関係にあったという。当時の春宮であった雪都親王殿下とも懇意にしていたという話もあり、現に『鷹』と名指される聖の子・天武蓮と当時の春宮の子である次代今上帝(冷泉帝)は生涯の友人であったという。
 聖は非常に子煩悩な父親だったとされる。少年期に母と父、兄に疎まれていた記憶がそうさせるのか、聖は自らの息子ばかりではなく、友好関係にあった武将の子や部下たちへ、非常に厚い温情を与えていたという。
 聖の十の頃からの悲願であった立軍から十年。大きな期待を寄せられながら、『鷹爪』軍は一代にして栄華期を迎えるはずであった。

 

 天麗四十六年、五月。新緑の季節であった。
 嫡男の元服を目前にして、武鎧邸は元・幻狐軍所属であり、当時行方不明とされていた武将・浅葉藤一郎の焼き討ちに合う。紀不袮の邸は全焼。非番であった聖、蘭姫、三歳であった娘の鈴が巻き込まれて命を落とした。
 当時は、皇族府に反骨を示していた聖を狙った、何者かの策謀と捉えられていたが、後に浅葉藤一郎の独断による行動と判明。浅葉藤一郎はこの六年後に、剣ヶ峰の地にて天良の大姫・天良華音の手によって討死している。
 武鎧邸全焼の五日後、自らの兄である浅葉藤一郎が起こした失態に、鷹爪副将であった浅葉恭二郎は自害(介錯は浪崎晃)。

 

 武鎧聖はこの時まで、親類一同との溝を埋めることを出来ずにいたが、これが仇となった。親類一同の中には、残された嫡男である蓮(当時十一歳)を盛り立てようとする者は居らず、『恨みを買い、武鎧を没落に追い込んだ』『兄殺しの祟りを継いだ鷹雛』として非難するばかりであった。
 大将、副将を失い、血族周辺から追い風を得られなかった『鷹爪』軍は解散、武鎧家は没落を余儀なくされた。
 このときより四年後、即位した冷泉帝直々の采配により、蓮が青龍軍二番隊『鷹』隊長を襲名するまで、『鷹』は思い上がったうつけの失墜として、辛酸を舐めることとなった。

 

 しかしながら、一代にして逆境から護廷十臣将まで登りつめた『鷹』の覇道は、これでは終わらなかったのである……。

 

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もう大河にすべき

まず投稿時間に驚きましたwww
香月さんちゃんと寝てくださいね!

蓮くんの享年に(´・ω・`)
ゆっきーとかは60行く前に亡くなってるイメージで、80代まで生き残ってるのはあっきーくらいかなぁとあたりをつけて悲しくなってしまた(´・ω・`)がーちゃとたつやんは大体70くらい。この子達の物語が後世語り継がれるのですね…ふりゅふりゅ。

聖さんの生涯を資料で追えるだなんて至福…!
黄竜を使ってくださってありがとうございます…っ///うおおお、いいのだろうかあんなエロ大将が聖パパの後輩だなんて! 一緒にがーちゃパパいじめようね!(←
蘭さんとのエピソードが素敵…v 妄想を掻き立てられます。 
雪路のことを、生涯の友と、そう書いてくださって…、少し泣いてしまいました(´;ω;`)だって…ゆっきー生涯の友なんていなかったのやもん…。本当に合作やっててよかった。ゆっきーマジしあわせもんーっ!(;言;)(三●)゚Д゚)
少年期がたつやんと似通っている部分があって、共感するところがございました。たつやん可愛がってもらえよ…よかったな…。
ちょっとまとまりきらないのですが、とりあえず急ごしらえの感想です(`・ω・´)
また迸ったら綴りにまいります!
あ、追加で。

勝手で申し訳ないのですが、どうしても年号っぽくないので、雪路(永佳)の前の年号を麗寡から天麗に変えました…! 使っていただいてるのにすみません;よければ新しい法を使っていただけると、うれしいです…
大河シナリオっぽくなりました

久々に眠れなかったのでかちゃかちゃしてたら、いつのまにかそんな時間になってましたw
さっきまでのんべんだらんと昼寝ですお(←

蓮は皆を看取ってから追い付きます。
華音は60くらい、瑠那はもっと短命で50くらいでふっと逝ってしまいます。ゆっくりと走馬灯を見終えてから、華音に迎えに来てもらえたら良いです…(´・ω・`)

短いですが鮮烈に生きた生涯です。
エロ大将www綾人さんどれだけなんだwww 先輩と一緒にがーちゃパパと遊ぶお!(`・ω・´)
蘭とは半ば駆け落ちのように連れ帰りました。国元を離れた彼女は、身体が弱く、短命になりましたが最後まで幸せでした…。
ゆっきーwww殴らんといてあげてwww
ひじりん、たつやん可愛がるお!(`・ω・´)

蓮の生涯を書いたらもっと濃いんだろうな、と思いました。
年号了解です! 修正して置きます!(`・ω・´)ゞ
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